加齢臭の原因について
■ 歳を重ねると臭う体臭
俗におやじ臭いと言われているのが加齢臭です。
この加齢臭の原因を予防する事で快適な職場生活を送りたいですよね。
加齢臭の原因になるのが『ノネナール』という物質です。
この『ノネナール』の臭いの元は、加齢する事によって血管のなかに溜まる過酸化脂質です。
皮脂腺には『パルミトオレイン酸』という過酸化脂質が溜まっていきます。これが酸化、分解する事で皮脂酸ができ、その一種を『ノネナール』と呼んでいます。
加齢臭は、その名の通り若者の皮脂の中には、ほとんど存在していません。
臭いの発生源が皮脂腺の中に溜まる過酸化脂質なのでこの『ノネナール』を消してもあまり効果が見られません。
臭いの大元である過酸化脂質を消さない限り防ぐ事はできません。
この過酸化脂質を活発化させている原因が、高たんばく高脂肪の食事です。若い時から食事の改善をしておき、加齢臭の予防を行う事が重要です。
しかも、これは男性だけの問題ではありません。最近では、若い女性からも加齢臭が発生する事が分かっています。
■ 活性酸素と加齢臭の関係
活性酸素が増加すると下記の流れにより、加齢臭の発生に影響してきます。
また、動物性脂肪を多く摂取するとさらに流れを加速させる事になります。
ストレスや生活習慣、生活環境によって活性酸素が増加
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活性酸素によって脂質が酸化して過酸化脂質が作られる
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過酸化脂質とパルミトオレイン酸が結びつく
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加齢臭の原因物質ノネナールの発生
■ 男性の加齢臭が強いのは何故?
若い時に皮脂の酸化抑制を担っているのが、活発に分泌されるホルモンの働きです。
ホルモンの働きにより活性酸素が除去され、加齢臭の元である皮脂の酸化も食い止められているのです。
しかし、加齢によりホルモン分泌が低下してくると活性酸素が除去されなくなり、色々な問題が出てきます。
特に、肌の老化や加齢臭などは除去されない過剰な活性酸素が原因となっているのです。
この活性酸素を除去するホルモン、女性の場合は30代でも活発に分泌されています。
男性は30歳を過ぎた辺りから徐々に分泌量が少なくなっていきます。
これが女性に比べて加齢臭が強いと言われる理由です。
この事に加え、男性はお酒やタバコ、コーヒー等をより多く摂取する機会が多く、
身だしなみへのこだわりが弱い傾向があるため、女性に比べ臭いというイメージも有るのかも知れません。